キッチンに気の向くままに色々なものを作っていきます。そのなかで、いままで紹介してこなかった手法があればその都度充実させていく形でここで紹介させていただきます。16章以降はUVやライティング、フォトリアルの関係をやっていく予定ですが、この15章は順次発展させる予定です。
ざるを作ります。
【Sift】【A】でICO球を作成します。ICO球は網目が均等になります。
編集モードで透過モードにして左クリック&ドラッグで上半球を選び、【X】で面を削除します。
【Alt】左クリックで半円部分の頂点を選択し、【Sift】【D】で複製して、【P】で別オブジェクトに分離します。
オブジェクトモードで、ざる本体を選択し、ワイヤフレームモデファイアーをかけます。
モデファイアーの幅の数値を調整し網目らしくします。
編集モードにし、【A】で全選択して、左クリックメニューで細分化を何回か行い、網目らしくします。
オブジェクトモードにして、先に別オブジェクトの分離した円を選択し、ヘッダメニューのオブジェクトで変換のメッシュ/テキストからカーブでカーブに変換します。
次にざるの縁の断面となるカーブとして、【Sift】【A】でカーブのサークルを作成します。
再度ざるの縁として分離しカーブ化した円を選択し、プロパティーパネルのオブジェクトデータを表示します。
オブジェクトデータパネルのベベルでオブジェクトに先に作成したサークルを指定します。
サークルを選択し、【S】で縮小をかけ、ざるの縁らしくなるよう調整します。
ざるの完成です。
このままでは、ざるの縁とざる本体が別々のオブジェクトですので、移動や縮小の際に何かと不便です。
解消法としては二つのオブジェクトを親子関係にしてしまう方法もありますが、【Crt】【J】で同じオブジェクトにしてしまう方法が簡明です。そのためには、ざるの縁をカーブからメッシュに変換するひと手間が必要になります。ざるの縁を選んで 、ヘッダメニューのオブジェクトで変換のカーブ/メタ/サーフェイスからメッシュでメッシュに変更します。変更されたかどうかはアウトライナーパネルの表示で確認できます。
ざるの縁と本体を【Sift】左クリックで複数選択し、【Crt】【J】で同一のオブジェクトにします。同一になったかはアウトライナーパネルの表示で確認できます。
この方法でカーブをメッシュ化しておけば、カーブの断面用に作成したサークルは削除してしまっても構いません。
この際、親子関係化について少し試しておきます。子は親に従い、親は子に従わないという不思議な関係を体験してみましょう。先ず子供にしたいオブジェクトを選択し、次に、親にしたいオブジェクトを【Sift】左クリックで追加選択します。その状態で【Crt】【P】でペアレント化します。親子関係になったかどうかはアウトライナーパネルの表示で確認できます。親となったオブジェクトの下の階層に子オブジェクトが表示されます。
親としたざる本体を移動、縮小した場合と子としたざるの縁を選択して移動、縮小した場合の結果を確認してください。
親子関係の設定は車とタイヤなどの関係で使用されますが、また、後ほど練習してみたいと思います。レンダリングしてみましたが、フォトリアルにはまだまだ遠いという印象ですが、基本としてならなんとかですか。モデリング、マテリアル、ライティングとまだまだこれからです。