モーションブラーを使って、プロペラを回転させてみます。
3枚のプロペラを【Crt】【J】で一つのオブジェクトにし、オブジェクトメニューの原点の設定で、原点をジオメトリーに移動します。次にタイムラインでフレーム1を選択し、【I】で回転データをフレームに挿入します。
タイムラインのフレームを5に設定し、プロペラを360度回転させ、【I】で回転データを挿入します。
タイムラインで3フレームを選択し、プロパティーエディタのレンダーパネルのモーションブラーをオンにして、レンダリングしてみます。プロペラ部分がほとんど描写されていません。
シャッターの数値を0.1に変更してみます。これで1フレームの10パーセントの間だけシャッターを開放する設定になります。
プロペラの残像が残って回転しているようにはなりましたが、少しわかりにくいので、プロペラ部分を画像合成で加工してみます。
プロペラのマテリアルを白くして、プロペラ部分だけの画像を作成します。レンダーパネルのフィルムの透過をオンにし、先ほどのモーションブラーのシャッターの数値を調整し、白い残像画像を作成します。
作成した画像を、アルファ値を含めたRGBA形式のPNGファイルにして保存します。
レンダーパネルのフィルムの透過をオフに戻し、機体全体をもう一度レンダリングします。その後、コンポジットワークスペースでレンダー画像と先ほど保存したプロペラの残像画像を合成します。
コンポジットワークスペースのデフォルト画面ですが、これに画像ノードとRGBミックスノードを追加し、連結します。左下にコンポジット結果が表示されるので、ミックスノードの係数を操作し、残像の濃度を調整します。
キーフレームの回転角度やモーションブラーのシャッターの数値、レンダリングするフレームなどを少し変えながらプロペラの角度を変えたりと色々試して見ましたが、きりがないのでこのくらいにしておきます。色々と工夫の余地はまだまだあると思われます。