2.81にバージョンアップされ、インテルの ノイズ除去フィルターのオープンソースライブラリ Intel Open Image Denoiserが使用できるようになり話題となっています。早速試してみましたので、結果をアップします。
ワークスペースをCompositingにし、左上のノードを使用のチェックをONにします。コンポジットに関するノードが現れます。
フィルター関係のノードにあるデノイズノードを追加します。
サンプリングを下げているのでディテールはつぶれていますが、それなりにノイズは消えています。ちなみにレンダリングの時間は1分44秒36でした。
従前のビューレイヤープロパティパネルのデノイズを使用した結果は次のとおり。カビだらけのキッチンになってしまいました。レンダリング時間は2分13秒50でした。
デノイズノードの使用方法については、ネット上で色々話題となっていますが、ノードの入力用のソケットをフルに使用してみました。ビューレイヤープロパティパネルのパスのノーマルとデノイズデータにチェックを入れると、コンポジットワークスペースのレンダーレイヤノードの出力用のソケットが増加します。
注)増加しない場合は、レンダーレイヤーノードの一番下にあるビューレイヤ選択窓でアクティブなビューレイヤを変更してみてください。
ノーマルとアルベドにそれらしいソケットをつないでみます。
上が最初の画像、下がノーマルとアルベドに繋いでみた画像です。何もつながずシンプルに画像ソケットのみをつないだ方が結果としてはいいようです。
ここでサンプリングを94、240と上げてみて、デノイズノード使用と従前のデノイズだけの結果を挙げておきます。
先ずは、サンプリング94です。拡大した絵もアップしておきます。ちなみにレンダリング時間はノード使用時は4分53秒29、従前のデノイズ使用では5分27秒31でした。
サンプリング240です。レンダリングの時間は12分35秒95と12分58秒80でした。
総じて、インテルのデノイズは画像がなめらかですが反面眠たい画像でになります。従前のデノイズではシャープさはありますが、粗い画像となっています。デノイズ前の画像も参考までにアップしておきます。
最後にサンプリングを300まで上げてみます。元画像、インテルデノイズ、従前のデノイズをアップしておきます。レンダリングの時間はインテル21分05秒23、従前22分6秒98でした。
デノイズをかけない画像です。
インテルのデノイズを使った結果です。
次は、従来のデノイズを使った結果です。
インテルのデノイズでは画面全体はなめらかですが、テーブルクロスの模様がつぶれてしまっています。試しに色々なソケットを接続してみましたが、アルベドを接続したときのみ画像に変化が見られました。
アルベドの接続で少し、クロスの模様らしき模様が現れました。ちなみに従前のデノイズではこうなっています。
インテルのデノイズはレンダリング後の処理になるため、従前のデノイズに比べ、レンダリング時間の短縮になり、画像も滑らかになります。特にサンプリング数が低い場合は、影の部分の滑らかさが断然きれいに仕上がります。しかし、レース模様などは従前のデノイズのほうが忠実に再現されます。
間接照明などで非常にノイズの多い画像で試したためディテールがつぶれてしまいましたが、次はノイズを極力避けたセッティングで再度試してみました。